予防医学(予防接種)
インフルエンザ・肺炎球菌・風疹・麻疹・帯状疱疹のワクチン接種を行っています。帯状疱疹ワクチンは2025年4月から定期接種の対象です。費用は税込で明示し、抗体検査から接種までご案内します。
当院では各種の予防接種を行っています。予防接種は自由診療(保険適用外)です。費用はすべて税込で表示しています。
接種をご希望の方は、ワクチンの在庫を確認しますので、事前にお電話(03-5351-1081)またはご来院時にお申し出ください。

Price List
ワクチンの費用一覧
| ワクチン | 費用(税込) |
|---|---|
| インフルエンザワクチン | 4,400円 |
| 肺炎球菌ワクチン 20価(プレベナー20®) | 13,200円 |
| 肺炎球菌ワクチン 21価(キャップバックス®) | 15,400円 |
| RSウイルスワクチン(アレックスビー®) | 27,500円 |
| RSウイルスワクチン(アブリスボ®) | 33,000円 |
| 風疹ワクチン(単体) | 6,600円 |
| 風疹抗体検査(HI法) | 4,000円 |
| MRワクチン(麻疹・風疹混合) | 9,900円 |
| 麻疹抗体検査(EIA-IgG) | 6,000円 |
| 帯状疱疹ワクチン 不活化(シングリックス®) | 22,000円 / 1回 |
| 帯状疱疹ワクチン 生ワクチン(ビケン) | 7,000円 |
上記は自費で接種する場合の料金です。
年齢や居住地などにより、公費負担・助成制度をご利用いただける場合があります。
- インフルエンザワクチンは、65歳以上の方など一定の条件を満たす方は、渋谷区では公費で接種できます。
- 肺炎球菌ワクチンは、2026年4月より渋谷区の高齢者定期接種に20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20:プレベナー20®)が使用されています。65歳の方など、定期接種の対象者は無料で接種できます。
- RSウイルス(RSV)ワクチンは、高齢者・重症化リスクの高い成人への接種は自費となります。妊娠28週0日~36週6日の妊婦の方は、アブリスボ®を定期接種として無料で接種できます。
- 帯状疱疹ワクチンは、渋谷区在住の50歳以上の方を対象とした助成制度があります。シングリックス®は1回につき10,000円(2回まで)、生ワクチンは4,000円の助成があります。定期接種対象者は無料で接種できます。
公費・助成制度をご利用の場合は、対象条件や予診票の有無をご確認ください。詳しくは当院または渋谷区の案内をご確認ください。
お支払いは現金のほか、VISA・Mastercardのクレジットカードもご利用いただけます。

Pneumococcal
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は、肺炎だけでなく、菌血症や髄膜炎など重い感染症を引き起こすことがあります。特に高齢の方や、COPD・喘息などの慢性呼吸器疾患、心疾患、糖尿病などをお持ちの方では、ワクチンによる予防が大切です。
2026年4月から、65歳の方などを対象とした定期接種には、20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20:プレベナー20®)が使用されています。
プレベナー20®(PCV20)
20種類の肺炎球菌血清型を対象とした結合型ワクチンです。
65歳など定期接種の対象となる方は、PCV20を1回接種します。
キャップバックス®(PCV21)
21種類の血清型を対象とした結合型ワクチンです。成人の肺炎球菌感染症でみられる血清型を幅広くカバーするよう設計されています。
現在は定期接種ではなく任意接種(自費)ですが、以下の方で選択可能です。
- 定期接種の対象年齢ではない方
- COPDなど肺炎球菌感染症のリスクが高い方
- 成人でみられる血清型をより幅広くカバーしたい方
- 過去に肺炎球菌ワクチンを接種しており、追加接種を検討する方
※血清型の数の多さと効果が比例するものではなく、すべての方にPCV21が優れているわけではありません。
どのワクチンを接種する?
① 肺炎球菌ワクチンを接種したことがない方
65歳など定期接種の対象
→ プレベナー20®(PCV20)を1回
定期接種の対象外・任意接種
→ プレベナー20®(PCV20)またはキャップバックス®(PCV21)を検討します。成人でみられる血清型をより幅広くカバーしたい場合には、PCV21も選択肢となります。
② 肺炎球菌ワクチンを接種したことがある方
以前にニューモバックスNP®(PPSV23)、プレベナー13®(PCV13)、バクニュバンス®(PCV15)などを接種した方は、前回の接種から原則1年以上あけて、PCV20またはPCV21の追加接種を検討できます。
追加接種には、これまでのワクチンに含まれていなかった血清型を補い、より幅広い肺炎球菌感染症の予防につなげる目的があります。
※PCV20やPCV21をすでに接種している方に、定期的な再接種が必要とはされていません。追加接種の必要性は、年齢、基礎疾患、これまでの接種歴などを考慮して個別に判断します。
接種歴が分からない方や、どのワクチンを選べばよいか迷われる方もお気軽にご相談ください。
RS Virus
RSウイルスワクチン
RSウイルスは、一般的にはかぜのような症状を起こしますが、高齢の方やCOPD・喘息などの慢性呼吸器疾患をお持ちの方では、肺炎や呼吸状態の悪化など重症化することがあります。また、乳幼児では細気管支炎や肺炎の原因となります。
成人向けRSウイルスワクチンには、アレックスビー®とアブリスボ®があります。
高齢者・重症化リスクの高い方
60歳以上の方は、アレックスビー®またはアブリスボ®を接種できます。また、18歳以上でCOPD、喘息、気管支拡張症、間質性肺疾患などを有し、RSウイルス感染症の重症化リスクが高い方には、アレックスビー®を接種できます。
成人では1回接種が基本で、現在のところ毎年接種するワクチンではありません。
インフルエンザワクチンとの同時接種も可能です。
妊婦の方
妊婦の方にはアブリスボ®を接種することで、母体が産生した抗体が胎盤を通じて胎児に移行し、出生後の乳児のRSウイルス感染症の重症化を予防します。
2026年4月から、妊娠28週0日~36週6日の妊婦の方は定期接種の対象となり、妊娠ごとに1回接種します。渋谷区では、対象となる妊婦の方は指定医療機関で無料で接種できます。接種には渋谷区発行の予診票が必要です。
※妊婦の母子免疫目的にはアブリスボ®を使用します。アレックスビー®は使用できません。
接種をご希望の方や、接種対象となるか分からない方はお気軽にご相談ください。
Rubella
風疹ワクチン
風疹ウイルスは飛沫感染・接触感染で広がります。感染しても症状が出ない人(不顕性感染)が15〜30%おり、その方からも感染が広がります。感染から14〜21日の潜伏期のあと、発熱・発疹・リンパ節の腫れという3つの特徴を示します。
多くは経過が良好ですが、関節炎、血小板減少性紫斑病、急性脳炎などの合併症を起こすことがあります。
特に注意が必要なのは先天性風疹症候群です
風疹に対する抗体が十分でない妊婦が妊娠20週頃までに感染すると、胎児にも感染し(妊娠1か月では50%に及ぶとされます)、先天性心疾患、難聴、白内障、発育遅延、小眼球症などが生じることがあります。2012〜2013年の流行では、20〜40歳代の成人男性が流行の中心となり、45人の出生児が先天性風疹症候群を発症したと報告されました。
MRワクチン(風疹+麻疹)の定期接種は現在1歳代と小学校入学前の計2回ですが、1990年4月1日以前に生まれた方は実施されていない可能性があります。国立感染症研究所の2017年の調査では、風疹の抗体を持たない30〜50歳代の男性が10〜20%存在することが示されています(国立感染症研究所)。
妊婦の周囲の方、特に男性への予防接種が重要とされています。当院では風疹抗体検査(HI法)で抗体を持っているかを確認できます。麻疹抗体検査と同時に測定できます。
Measles
麻疹ワクチン
麻疹ウイルスは空気感染し、1人の感染者から12〜18人に感染が広がるほど感染力が強いウイルスです。感染後10〜12日の潜伏期を経て発症し、カタル期(2〜4日)、発疹期(3〜5日)、回復期と経過します。中耳炎、下痢、肺炎、亜急性硬化性全脳炎(感染後平均7年を経て発症)などの重い合併症を起こす可能性があります。妊婦が感染した場合、母体・胎児ともに重症化し、合併症・死亡・流産の危険性が高まります。
日本は2015年にWHOから麻疹排除国と認定されましたが、海外での感染例を発端とする流行が2016年・2017年に発生しています。麻疹の抗体保有率は風疹に比べて高い水準ですが、5%未満に抗体陰性の方が存在することも判明しています。
当院では麻疹抗体検査(EIA-IgG法)で抗体を持っているかを確認できます。風疹抗体検査と同時に測定できます。
風疹・麻疹ワクチンは生ワクチンです。次の点にご注意ください。
- 妊娠中の方、免疫不全のある方は接種できません。
- 接種前1か月と接種後2か月は避妊してください(男性は不要です)。
- 接種後に他のワクチンを接種する予定がある場合は4週以上あけてください。
- インフルエンザワクチンなどの不活化ワクチンの接種からは1週間あけてください。
Shingles
帯状疱疹ワクチン(シングリックス®)
水痘帯状疱疹ウイルスは、初感染による水ぼうそうが治ったあとも、背中や腰、顔や頭の知覚神経節に潜んでいます。帯状疱疹は、潜んでいたウイルスが再び活動を始めることで発症します。悪性腫瘍や糖尿病、免疫抑制薬の使用といった状況だけでなく、加齢や疲労でも発症するため、年齢を重ねるほど発症のリスクが高まります。
主な症状
- 胸・腹・腰・顔面などに、痛みやかゆみを伴う水ぶくれや発疹
- 発疹が消えたあとも数か月続く帯状疱疹後神経痛(PHN)
- 片側の顔面麻痺や聴力低下・めまいを引き起こすラムゼイ・ハント症候群
帯状疱疹後神経痛やラムゼイ・ハント症候群は、治療が遅れると数か月から数年以上続くことがあり、生活に大きな影響が出ます。
シングリックス®について
遺伝子組換え技術を用いた不活化ワクチンで、2018年に日本で承認されました。第Ⅲ相試験では、帯状疱疹の発症抑制率が50歳以上で97.2%(ZOE-50試験)、70歳以上で89.8%(ZOE-70試験)と報告されています(出典:厚生労働省 ワクチン評価に関する小委員会資料)。効果の現れ方には個人差があります。
- 筋肉内に注射します。
- 接種対象は基本的に50歳以上です。
- 18歳以上50歳未満の場合は、免疫が抑制される疾患や治療を受けている方に限ります。
- 接種回数は2回(2回目は1回目の2〜6か月後)です。
- 効果の持続期間は7〜10年とされています。
- 費用は1回22,000円(税込)です。
- 新型コロナウイルスワクチンを接種した場合は2週間あけてください。
副反応として接種部位の痛み・赤み・腫れ、筋肉痛、疲労、頭痛、発熱などが起こることがあります。
従来から承認されている生ワクチン(ビケン)も接種可能です。生ワクチンは1回接種で費用は7,000円(税込)ですが、予防効果はシングリックス®より低く、免疫機能が低下している方には接種できません。
定期接種の対象になる方は自己負担なしで接種できます
2025年4月1日から、帯状疱疹ワクチンが定期接種(B類疾病)の対象になりました。対象となる方は自己負担なしで接種できます(生ワクチン1回、または不活化ワクチン2回のいずれか)。
渋谷区の場合、年度末年齢が65歳・70歳・75歳・80歳・85歳・90歳・95歳・100歳以上の方が定期接種の対象です(2026年4月1日以降)。
定期接種の対象年齢に近い方はご注意ください。任意接種で接種を完了した場合、あとから定期接種の対象にはなりません。対象年齢が近い方は、接種前にお住まいの自治体の案内をご確認ください。
定期接種の対象外でも助成を受けられる場合があります(渋谷区)
渋谷区にお住まいで50歳以上・過去に渋谷区の助成を受けていない方は、任意接種の費用助成を受けられます。
| ワクチン | 渋谷区の助成額 | 助成後の自己負担(当院) |
|---|---|---|
| 不活化ワクチン(シングリックス®) | 1回あたり10,000円 / 2回分 | 1回 12,000円 / 2回で24,000円 |
| 生ワクチン(ビケン) | 4,000円 / 1回 | 1回 3,000円 |
助成には事前の申請が必要です。渋谷区が発行する予診票を使って接種する必要があるため、来院前に電子申請または電話で予診票の発行を申請してください。接種後の申請はできません。
不活化ワクチンの2回目は1回目から2か月後、6か月以内に完了する必要があります。
助成の対象・金額・申請方法は変更される場合があります。最新の内容は渋谷区の案内ページでご確認ください。渋谷区以外にお住まいの方は、お住まいの自治体の制度をご確認ください。
FAQ
よくあるご質問
予防接種は予約が必要ですか?
ワクチンの在庫を確認する必要があるため、事前にお電話(03-5351-1081)でご連絡ください。
抗体があるか調べてから接種を決められますか?
風疹(HI法・4,000円)と麻疹(EIA-IgG・6,000円)は抗体検査が可能です。両方を同時に測定できます。検査結果をふまえて接種の判断ができます。
インフルエンザワクチンはいつ受けるのがよいですか?
毎年10〜12月の接種が望ましいとされています。効果が現れるまで2週間程度かかるため、流行前の接種をおすすめします。
ワクチン接種の費用に保険は使えますか?
予防接種は自由診療のため保険適用外です。表示している金額はすべて税込です。